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有機農業豆知識
[#6] ものものしい名前です
みどりの食料システム戦略
農水省が「みどりの食料システム戦略」を発表しました。略して「みどり戦略」と呼ぶそうです。
今後30~40年の農林水産業が目指すべき姿を示した壮大なものです。
(全部を印刷すると厚さが1cmにもなります)
この中から堆肥っぽいものをつまんでみました。
- CO2の削減
温暖化の農業への影響は増加する傾向です。
圃場へ堆肥などの有機物をすきこむと、有機物の炭素が土壌に蓄えられCO2削減につながります。
ひところ「牛のゲップで地球温暖化」などと伝えられびっくりしたものですが、全体の量から見ると牛さんはそれほどの大罪人ではないですよ。
- 化学農薬の使用量低減
農薬ばかりに頼っていると持続的な農業ができなくなってしまうかもしれません。
植物本来の抵抗力を強めるために、土づくりが重要になってきます。
- 化学肥料の削減
輸入や化石燃料に頼っている化学肥料は削減していかなければなりません。
有機物の循環利用などで地力を保っていくことが必要です。
低コストのペレット堆肥ができれば化学肥料を補うことができます。
混合堆肥複合肥料などはその先駆けではないかと思います。
- 有機農業への取り組み
ガッチガチの「有機農業」は、無化学肥料・無農薬です。除草剤はもちろん畜産堆肥も使えませんので大変です。
みどり戦略の言う「有機農業」は、いわば「有機っぽい農業」でしょうか。さし当っては減農薬・減化学肥料で自然の循環機能も活用していこうということだと思います。
オーガニック市場の拡大など総合的なことが必要になってきますが、まずはちゃんとした土づくりをしていかなければ始まりません。
開発技術部 服部
農水省HPより